随分前に以前のブログ(komie.com)でご紹介させていただきました車の買掛時の仕訳は、今なお我が事務所のブログの一番アクセス数が多い記事です。

今回関与先様が車の買い換えをされましたので、この機会にこちらの新しいブログ(komie.net)でも改めて車を買い換えた場合の仕訳を、今度は法人の場合を例にご紹介させていただきます。

1.条件
 事業年度:4月1日から3月31日まで
 平成19年1月に新車購入(耐用年数6年、旧定率法:0.319)
  → 平成23年3月末現在の簿価:278,404円
  → リサイクル料:10,090円(仮払金で計上済み)
 平成24年1月に新車購入(耐用年数6年、定率法:0.417)
  → 車体価格:1,415,175円
  → 自動車税、自動車取得税、重量税、印紙代:28,100円
  → 自賠責保険:35,390円
  → 代行手数料他(課税分):41,475円
  → 法定費用他(非課税分):41,140円
  → リサイクル料:11,430円
  → リサイクル資金管理料金:380円
 旧車下取り買換
  → 下取り価格:433,000円(リサイクル料 10,090円は別途)
  → 差額分は5年ローン:1,130,000円

2.下取り車の処理
 売却時(平成24年1月)の簿価
  今期の減価償却費:278,404円×0.319×10月/12月=74,009円
  売却時の簿価:278,404円Δ74,009円=204,395円
 固定資産売却益:433,000円Δ204,395円=228,605円

3.車買換の全仕訳
 減価償却費  74,009円 / 車両運搬具   278,404円 旧車
             / 固定資産売却益 228,605円 旧車下取り
             / 仮払金     10,090円 旧車リサイクル料
 車両運搬具 1,415,175円 / 長期未払金  1,130,000円 新車
 租税公課   28,100円 /             新車取得税印紙代
 保険料    35,390円 /             新車自賠責保険
 支払手数料  41,475円 /             新車代行料他(課)
 支払手数料  41,140円 /             新車法定費用(非)
 仮払金    11,430円 /             新車リサイクル料
 支払手数料    380円 /             新車リサイクル料

4.新車の減価償却計算
 今期の減価償却費:1,415,175円×0.417×3月/12月=147,531円
 期末(平成24年3月31日)簿価:1,415,175円Δ147,531円=1,267,644円

5.消費税計算の留意点
 消費税の課税事業者の場合には、それぞれ次の金額を加味します
 1) 原則計算の場合
  課税売上高:433,000円(旧車下取り価格)
  課税仕入高:1,457,030円
   新車車体価格:1,415,175円
   新車代行手数料他:41,475円
   新車リサイクル資金管理料金:380円
 2) 簡易課税制度を選択している場合
  第4種課税売上高:433,000円


Mac使いで経理ソフトも林檎経理をお使いになっている関与先様は、流石に新車のリアウインドウにも林檎マークが2つ並んでいました。

2つの林檎