平成21年の年末にリーマンショック対策として中小企業などの借入金の返済を猶予する、いわゆるモラトリアム法(中小企業金融円滑化法案)が施行されて、その年度末の平成22年3月には相当数の駆け込み需要がありました。

当初は昨年3月末までだったのですけれども、東日本大震災やギリシャの財政危機に端を発した円高問題などを考慮して、昨年末に1年間の再延長が決まり、今年3月末までとなりました。
3月で適用が切れる借入れはもちろんですけれども、当初の適用依頼の集中のために年度を超えて年度初めに適用になった借入れなども延長の対象になります。

当初は1年返済を猶予すれば多くの企業は立て直せるのではないかと予想されておりましたけれども、現状ではほとんどの企業が昨春2年目の猶予手続きをして、それでも、いや更に苦しい状況に陥っているというのが現状でしょう。

適用切れまでにはまだ2ヶ月ほどあるのですが、手続きが集中することを予想しているのか、早い金融機関では既に延長手続きのための書類の提出を求めてきているところもあるようですので、直近までの試算表やこの先半年若しくは1年分の資金繰り表などをご用意ください。

試算表と異なり資金繰り表は所定のひな型と言うものが無く、業種というよりも企業ごとにそれぞれ異なることが一般的ですから、作成方法などがご不明であれば単発でのご相談も承りますので、ご連絡いただければ幸いです。

未明から降り出しました。今年の初雪です。
今日は積もらないと思いますけれども、午後から打合せで上京しなければならないので、電車が止まらないように願っています。

平成22年の初雪@大船
平成22年の初雪